三国志と日本戦国時代の人物紹介ブログです。三国志の全登場人物を1日1人以上紹介中。リニューアル中のページは見られない場合があります
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有吉立行(ありよし・たつゆき)
京の人?(1558~1607)
細川家の家老。
幼い頃から細川家に仕えた。細川忠興(ほそかわ・ただおき)が少年の折、立行は彼を肩車して川を渡ろうとした。
ところが川は深く、立行は頭まで水に浸かってしまった。忠興はあわてたものの立行は川を渡り切り、無事に岸に下ろすやいなや昏倒した。
周囲の者が腹を踏んで水を吐き出させると、どうにか息を吹き返した。立行は愚鈍だと蔑まされていたが、忠興は幼心に只者ではないと感じ入ったという。
長じると立行は頭の冴えを見せ始め、家老として重んじられた。
1600年、関ヶ原の戦いでは遠征に出た忠興の留守を預かり、攻め寄せた大友義統(おおとも・よしむね)の軍を撃破した。
戦後、忠興が戦の様子を尋ねると、同じく家老の松井康之(まつい・やすゆき)は事細かに語って聞かせたが、立行は何も言わなかった。
二人が退出すると忠興は「戦場で周囲の様子を事細かに見ているのは集中できていない証拠だ。立行は流石である」とむしろ立行を評価したという。