三国志と日本戦国時代の人物紹介ブログです。三国志の全登場人物を1日1人以上紹介中。リニューアル中のページは見られない場合があります
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
※アイコンは卞氏
出雲阿国(いずもの・おくに)
出雲の人?(1572?~??)
歌舞伎の創始者として知られる女性。半ば伝説的な人物で大半の事績は信憑性が疑われる。
夫は細川家に仕えた名古屋山三郎(なごや・さんさぶろう)とされるがこれも伝承の域を出ない。
1572年、出雲の鍛冶・中村家に生まれ、出雲大社の巫女となった。
出雲大社の勧進のため諸国を巡業し「ややこ踊り」を改良し「かぶき踊り」を考案し各地で評判を呼んだ。
かぶき踊りは遊女を描いたもので、自然と遊女の間で流行し、瞬く間に全国へと広まった。
後に公序良俗の面から幕府によって禁止されたが、歌舞伎として形を変え、現代へと伝わった。
阿国は1607年、江戸城での上演を最後に消息が途絶える。
出雲に帰り巫女に戻ったとも、京で没したともされ、没年は1613年説から1658年説まで幅広く、阿国の名が世襲され複数人いたとも考えられる。
また生年が1572年とされるのは、1582年に春日大社で「加賀国八歳十一歳の童」が、ややこ踊りをしたという記録があり、これを「8歳の加賀と11歳の国という少女」と解釈し、そこから国の年齢を逆算したためである。
なお「加賀国八歳十一歳の童」を「加賀出身の8歳と11歳の少女」と読めば阿国とは関係ない人物となる。
余談だが漫画「へうげもの」では彼女と歌舞伎の成り立ちについて大胆な解釈がされており一読を勧めたい。