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夢想大蛇

三国志と日本戦国時代の人物紹介ブログです。三国志の全登場人物を1日1人以上紹介中。リニューアル中のページは見られない場合があります

戦国列伝―加藤段蔵  飛び加藤

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戦国列伝―加藤段蔵  飛び加藤



加藤段蔵(かとう・だんぞう)
常陸の人(1503?~1569)

武田家に仕えた忍者。常人離れした身軽さと幻術で「飛び加藤」の異名をとった。

はじめ上杉家への仕官を望んだ段蔵は、越後に赴くと人々を集め、牛を丸呑みする幻を見せた。
木の上から見ていたある男が幻術を見破ると、段蔵は種を取り出し地面に植え、あっという間に花を咲かせた。そしてその茎を切断すると、首を斬られた男の死体が木の上から落ちてきた。

評判を聞いた上杉謙信は段蔵を招くと、腕試しのため重臣の屋敷に忍び込み刀を盗んでくるよう命じた。
段蔵はあっさり刀を手に入れると、ついでに屋敷にいた少女も誘拐し、謙信に差し出した。
だがかえって謙信はその並外れた忍術を警戒してしまい、暗殺を命じたため、段蔵は武田信玄に身を寄せた。

武田家で段蔵は活躍したが、信玄もまた警戒を深め、あるいは上杉家や織田家から密命を帯びた刺客と疑い、ついに馬場信春(ばば・のぶはる)に命じて(土屋昌次(つちや・まさつぐ)説もある)厠に入っていたところを襲わせ、殺してしまった。

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