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夢想大蛇

三国志と日本戦国時代の人物紹介ブログです

戦国列伝―森蘭丸  信長の寵臣



森蘭丸(もり・らんまる)
尾張の人(1565~1582)

織田信長の小姓。本名は森成利(なりとし)。
また「信長公記」などでは「乱」と記され著名な「蘭丸」の字はあまり使われていない。

信長の家老・森可成(もり・よしなり)の三男として生まれる。
13歳で弟の坊丸(ぼうまる)、力丸(りきまる)とともに小姓として召し抱えられ、長じると信長の使者や事務官の役割も担った。

1582年、戦死した父・長兄に代わり家督を継いでいた次兄の森長可(ながよし)が武田征伐で大功を立て信濃20万石に栄転したため、それまで治めていた美濃5万石が蘭丸に与えられた。
だが蘭丸は信長のもとを離れず、森長可の家老が城代として統治した。

そして同年6月、本能寺により信長が討たれると蘭丸・坊丸・力丸もそろって討ち死にした。
その最期は信長に傷を負わせた安田国継(やすだ・くにつぐ)に討たれたとも、腕に銃弾を受け切腹して果てたともされる。


~~織田信長との関わり~~
蘭丸は眉目秀麗で信長に寵愛されたが、後に使者や事務官も務めたように才知に長けており、それを窺わせる信長との逸話をいくつか紹介する。

ある時、信長は小姓を集め自分の刀の鍔にいくつ模様があるか尋ね、当てたら褒美として与えようと言った。
各々が答える中、蘭丸だけは答えず、信長が不審に思い尋ねると、以前に数えたことがあるから答えを知っていると蘭丸は告白した。
信長は正直さを褒め、蘭丸に刀を与えた。

またある時、信長は隣の座敷の障子を閉めてくるよう命じた。蘭丸が向かうと障子はすでに閉まっていたが、わざと一つ開けると音立ててそれを閉めた。
帰って障子が閉まっていたと報告すると、信長はそれならなぜ音がしたのかと尋ねた。
蘭丸は「殿がうっかりしたと他の者に思われぬよう、閉めた音を周囲に聞かせたのです」と答え信長を感心させた。

別の折、献上品のみかんを皿に盛り運んでいると、信長が「そんなに盛っては転ぶぞ」と注意するやいなや、蘭丸は転んでしまった。
だがこれも障子の時と同じように信長の言葉が正しいと証明するため、わざと転んだのだという。

戦国乱世の話とは思えないほどほのぼのした逸話ばかりだが、信長と蘭丸の親密さと、信長が諸大名に自慢の宝物として「一に白まだらの鷹、二に青い鳥、三に蘭丸」と述べたのにふさわしい、彼の才知が垣間見える。

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