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夢想大蛇

三国志と日本戦国時代の人物紹介ブログです

三国列伝―魏・曹洪  金のためなら命も誇りも捨てる



曹洪(そうこう)字は子廉(しれん)
沛国譙の人(?~232)

~経歴~
魏の将。曹操の従弟。若い頃から曹操に従う。
董卓と戦ったとき、徐栄(じょえい)に敗れ曹操は自分の騎馬を失った。曹洪は「天下に曹洪がなくとも、曹操は必要です」と自分の馬を差し出した。
この敗戦で多くの兵を失ったが、曹洪が親しくしていた陳温(ちんおん)のもとで兵を集めたため、すぐに勢力を取り戻した。
父を殺された曹操が徐州を攻めたとき、背後で陳宮(ちんきゅう)らが反乱し、呂布を迎え入れた。大飢饉に襲われていたため、曹洪が先行して拠点を抑え兵糧を集めたので、曹操は安心して戦うことができた。
袁紹の戦いでは兵站を任され、劉表(りゅうひょう)との戦いでは先鋒として多くの都市を陥落させ、蜀と戦っては呉蘭(ごらん)、雷銅(らいどう)らを討ち取る勇猛さを見せ、絶大な信頼を得た。

一方で曹洪は利殖と蓄財をおおいに好んだ。あるとき曹操は率先して徴税を行おうと、まず一族の資産を調べさせた。曹洪の資産が自分と同等だと報告を受けた曹操は激怒した。「曹洪の資産がそんなに少ないわけがあるか。ちゃんと調べろ!」はたして曹洪の資産は曹操をはるかに上回っていた。
曹操は彼の金にがめつい性格を熟知していて、いつか災いを招くだろうと参謀の辛毗(しんぴ)や、族子の曹休(そうきゅう)に警告した。
予想は当たり、曹丕の代になると、昔に借金を断ったことを恨まれ、曹洪はささいな罪で死刑を宣告された。誰もが弁護に努め、曹真(そうしん)は「いま曹洪を殺したら私が讒言したと思われます」と訴えたが、曹丕は聞き入れなかった。
しかし卞(べん 曹丕の母)太后が、曹丕の妻の郭(かく)皇后を「曹洪を殺したらお前を追放する」と脅したため、妻に泣きつかれた曹丕はようやく爵位の没収だけで曹洪を許した。その後も卞太后が曹洪の功績を訴えつづけ、曹洪は元通りの待遇を得た。

ちなみに赦免された曹洪はものすごく卑屈な感謝の文を上奏している。金のためならなりふりかまわない人物なのかもしれない。

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