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夢想大蛇

三国志と日本戦国時代の人物紹介ブログです

三国列伝――魏・李典  ペンは剣よりも強し



李典(りてん)字は曼成(まんせい)
山陽郡鉅野県の人(?~?)

~経歴~
魏の将。冷静沈着。

李典の伯父は曹操に古くから仕え、猛将として知られた。
その伯父が死ぬと後を継ぎ、表舞台に飛びだした。
彼は若い頃から学問を好み、軍事は好きではなかったが、その将才は大きかった。
官渡の戦いでは兵糧の輸送を命じられる。だが袁紹軍に水路をはばまれてしまい、交通は遮断された。
そのとき李典は「敵は油断しているから攻めれば勝てます。攻撃命令はないが、軍を動かすのは上の者だけではありません。それが国家の利益になるのなら、現場の者が独断で動いてもいいはずです。事件は会議室で起こってるんじゃない!」と軍師の程を説き伏せ、輸送部隊ながら袁紹軍を撃破。輸送路を確保した。

魏の都を鄴へ移すことになると、李典は進んで一族をすべて鄴に移住させた。なぜ遷都したばかりの片田舎に好きこのんで移るのかと理由を問われると「李典はグズでノロマな亀ですが、身に余る褒美をいただいています。いまこそそれに報いる時です」と答えた。
彼の一族を中心に、鄴は都として栄えていくことになった。

合肥(がっぴ)が呉に攻められたとき、彼は張遼・楽進の副将をつとめていた。
3人は日頃から仲が悪く、張遼は命令に従ってくれるのかと疑っていた。
だが李典は「国家の一大事に私怨を持ち込みません。私が見るのはただ、あなたの作戦が優れているかどうかだけです」と答え、彼らは一致団結し奇襲で呉軍を大いに破った。

若くして長者の風格がただよい、決しておごることなく誰からも慕われたが、36歳の若さで世を去った。
弱年だがその功績は大きく、死後は異例ながら諡(いみな)を贈られた。

※諡とは、死後に贈られる尊称のこと。国に大きく貢献した人物だけに贈られ、その死を惜しみ祭祀が行われる。諡を贈られるのは最高の名誉であり、その人数は非常に少ない。

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