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夢想大蛇

三国志と日本戦国時代の人物紹介ブログです

三国列伝―蜀・費詩  関羽を説き伏せた男



費詩(ひし)字は公挙(こうきょ)
益州犍為郡南安県の人(??~??)

蜀の臣。はじめは劉璋(りゅうしょう)に仕えたが劉備が攻め寄せると率先して降伏した。
劉備が漢中王になると、関羽のもとへ派遣され前将軍への任命を告げた。ところが関羽は黄忠が後将軍に任じられたと聞くと「老兵と同列になるものか」と激怒した。
費詩は「劉備の配下はあなた一人ではない。かつて劉邦(劉備はその末裔を名乗っている)は新参の韓信を最高位に就けたが、それに古参の者は異を唱えませんでした。黄忠は一時の功績(定軍山の戦いで夏侯淵を討ち取った)で出世したが、劉備の心の中で関羽に対する評価が同列のはずがない。あなたと劉備は一心同体と言うべき間柄なのに地位の上下にこだわる必要はないではありませんか」と懇々と諭し、関羽ももっともだと恥じて任官を受けた。

220年、献帝(けんてい)が廃され曹丕が帝位につくと、それに対抗し劉備も皇帝を名乗った。
費詩は「帝位を簒奪した逆賊(曹丕)を成敗しないうちに即位するのは賛成できない」と反対し、呉への遠征に反対した秦宓(しんふく)とともに左遷された。

しかし劉備が没すると諸葛亮に再び重用されるようになり、南征にも従った。
諸葛亮が魏に寝返っていた孟達(もうたつ)を内応させようと考えると、費詩は孟達は小人物であり、その価値はないと諌めた。
諸葛亮はそれを無視して内応工作を続けたが、孟達は見通しの甘さから失敗し、司馬懿によって討たれ、費詩の読みは的中した。

費詩は諸葛亮の死後も重用され、諫義大夫(皇帝に諫言する役職)という彼に最もふさわしい地位に上ったという。

「演義」では関羽への任官(「演義」ではオリジナル役職の五虎大将への任官)でのみ登場。
黄忠だけではなく鞍替えしてきたばかりの馬超も例に上げて激怒した関羽を、「正史」とほぼ同様のセリフで説き伏せてみせた。

「横光三国志」でも同じ役割を果たすが残念なことに名前が明かされていない。

「正史」での関羽は「目上・同等の者に厳しく、目下の者に優しい」とされており、その関羽(しかも激怒中)を理を尽くして説き伏せた費詩の弁舌は素晴らしい。

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