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夢想大蛇

三国志と日本戦国時代の人物紹介ブログです

三国列伝――蜀・黄権  快男児



黄権(こうけん)字は公衡(こうこう)
巴西郡ロウ中県の人(?~240)

~経歴~
劉璋に仕えていた。劉璋が魏への対策として劉備を招こうとするのに大反対し、怒りを買って左遷される。
しかし劉備に寝返ることはなく抵抗を続け、劉璋が降伏した後に劉備に降った。
劉備は黄権を「忠義者」と讃え、重用した。

劉備が関羽の仇討ちに乗り出したとき、先鋒を願い出るが、怒り心頭の劉備は自らが先鋒に立ち、黄権は魏への備えとして残された。
劉備は呉に大敗し退却、孤立した黄権はやむなく魏に降る。
「寝返りに怒った劉備が黄権の家族を皆殺しにした」という一報を聞くと「劉備様がそんなことをするものか」と笑って取りあわなかった。
事実、劉備は「家族を見せしめに殺すべきだ」と進言する家臣に「黄権が私を裏切ったのではない。私が黄権を裏切ったのだ」と逆に家族を手厚く保護したという。

魏の皇帝曹丕(そうひ)は、黄権に意地の悪い質問をした。
「お前は韓信や陳平(古代中国の英雄。項羽から劉邦に寝返り、漢帝国を建国した)のように、蜀を去って魏という正義のもとに移ったんだろう?」
「いいえ。あの時は逃げ場を失ってあわててしまい、英雄たちの決断を思い描くことはできませんでした」
劉備にも曹丕にも礼を欠かない返答に曹丕は感心し、彼を重く用いるようになった。

後に司馬懿は孔明に送った手紙で黄権についてこう言った。
「黄権は快男子です。いつも孔明殿のすばらしさを讃えています」
敵にも味方にも慕われる好人物だった。

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